つらい花粉の季節がやってきました ~早めの対策で、もっと快適な毎日を~
今年も、多くの方にとって悩みの花粉シーズンがやってきました。
アレルギー性鼻炎(花粉症)は今や「国民病」ともいわれ、近年は温暖化などの影響で花粉の飛散期間が長くなり、飛散量も増加傾向にあります。そのため、症状が重くなる方も増えています。
当院でも、今年は2月下旬頃から花粉症の症状で受診される方が急に増えています。
また、花粉症はこれまで症状がなかった方でも、ある年から突然発症することがあります。
適切な治療と対策を行うことで、花粉シーズン中の生活の質(QOL)は大きく改善します。
気になる症状がある方は、ご相談ください
アレルギー性鼻炎(花粉症)とは
花粉やダニ、ハウスダストなどのアレルゲンに対して体が過敏に反応し、鼻の粘膜に炎症が起こる病気です。
主な症状
発作的なくしゃみ、水のような鼻水、鼻づまり、鼻・目・のど・耳のかゆみ
そのほかにも
後鼻漏(のどに鼻水が流れる感じ)、咳、疲労感などがみられることがあります。
また、鼻と副鼻腔はつながっているため、副鼻腔炎を併発することもあります。
生活への影響
アレルギー性鼻炎を放置すると、
- 睡眠の質の低下
- 日中の集中力低下
- 強い疲労感
が生じます。お子さまでは学習への影響、大人では仕事のパフォーマンス低下や気分の落ち込みにつながることも知られています。
日本の花粉の飛散時期
花粉症は「春だけの病気」と思われがちですが、実は一年を通してさまざまな花粉が飛散しています。
主な花粉の飛散時期
- スギ花粉:2~4月頃
- ヒノキ花粉:4~5月頃
- イネ科花粉:6~8月頃
- ブタクサ・ヨモギなど雑草花粉:8~10月頃
特にスギ花粉は飛散量が多く、日本の花粉症の最も多い原因です。
「春が終わったのに症状が続く」という場合は、ヒノキやイネ科、秋の雑草花粉が原因の可能性もあります。
症状が長引く場合は、血液検査で原因を確認することをおすすめします。
花粉症の検査
当院では、必要に応じて以下の検査を行っています。
原因(アレルゲン)を特定することで、効果的な対策を立てることができます。
鼻水好酸球検査(※岩崎医師の外来日のみ実施可能)
鼻水を採取し、顕微鏡で観察する検査です。アレルギー反応に関わる「好酸球」が増えているかを確認します。
この検査により
- アレルギー性鼻炎による鼻水
- 風邪など感染症による鼻水
を見分ける参考になります。痛みはほとんどありません。
血清特異的IgE検査(血液検査)
採血により、花粉、食べ物、ダニ、ハウスダウトなど特定のアレルゲンに対する抗体を調べます。どの物質に反応しているのかを確認できるため、原因に応じた回避対策を立てることができます。
早めの対策が大切です
花粉症は、症状が出る前から治療を始める初期療法が効果的です。
飛散開始の 1週間以上前から薬を開始 することで、シーズン中の症状を軽く抑えることができます。
特に、抗アレルギー薬、鼻噴霧用ステロイド薬(点鼻薬)は花粉症治療の中心となるお薬です。
自宅でできる花粉対策
薬による治療と同じくらい大切なのが、ご自宅でのセルフケアです。
鼻うがい(鼻腔洗浄)
鼻の粘膜に付着した花粉や粘液を洗い流す方法です。
効果:鼻水、鼻づまり、喉のかゆみの改善に役立ち、睡眠の質の改善にもつながります。
ポイント:
- 専用ボトルなどを使った大容量(約200mL以上)の洗浄が効果的
- 点鼻薬を使用する場合は 10〜15分前に鼻うがいをすると効果的
※アメーバ感染症を防ぐため、鼻うがいには水道水や井戸水ではなく専用の洗浄液を使用してください。
花粉を「入れない・持ち込まない」
- 外出時はマスクを着用
- 花粉が多い日は窓を閉める
- 帰宅後は洗顔やシャワーで花粉を洗い流す
- 花粉予測を確認して外出計画を立てる
といった対策が有効です。
最後に
気になる症状がある方は、早めの受診をおすすめします。
適切な治療で、花粉シーズンをより快適に過ごしましょう。
