喘息は一生もの?
子どもから高齢者まで知っておきたいこと
「子どものころの喘息は、大人になると治りますか?」
「一度喘息と言われたら、一生付き合わないといけませんか?」
「年をとってから喘息になるの?」
このような質問をよくいただきます。
結論からいうと、喘息はずっと続く人もいれば、症状が出なくなる人もいます。
また、子どものころに始まるだけでなく、大人になってから新しく喘息になることもあります。
喘息は「一生同じ状態で続く病気」ではなく、年齢や体質、生活環境によって変化する病気です。ここでは、その自然な経過についてご説明します。
子どものゼーゼーは大人になれば治りますか?
約4分の3の子どもは、大人になるまでに症状が落ち着きます
乳幼児期のゼーゼーには大きく2つのタイプがあり、体質によっては続くことがあります。
- 一過性タイプ:乳幼児期は気道がもともと細く、風邪などで一時的に狭くなることで起こります。「成長して気道が広がることで、改善します。
- 持続タイプ:アレルギー体質などが関係し、将来的に喘息へ移行する可能性があります。
将来、喘息になりやすいサインはありますか?
いくつかの特徴が参考になります
以下で当てはまる項目が多いほど、症状が続く可能性が高いとされています。
- ご両親(特に母親)に喘息がある
- アトピー性皮膚炎や湿疹がある
- 1歳までに細気管支炎の既往がある
- 血液検査でIgEが高いと言われたことがある
- 3〜4歳でもゼーゼーを繰り返す
- タバコの煙にさらされる環境
大人になってから喘息になることはありますか?
はい、あります
特に女性では、更年期前後に新しく発症することがあります。
大人の喘息では、
- せきが長く続く
- 夜中や早朝にせき込む
- 季節の変わり目に悪化する
- 風邪のあとにせきが長引く
高齢になってから喘息になることもありますか?
はい、あります
高齢者の喘息には、以下の2つがあります
- 子どもの喘息の再発く
- 高齢期の新規発症
どのような検査で診断しますか?
5歳以上では肺機能検査(スパイロメトリー)が基本です
その他、
- 血液検査(アレルギー体質かの検査)
- 胸部レントゲン
喘息を放置するとどうなりますか?
放置すると、将来の健康に影響が出ることがあります
主なポイントは以下の通りです
- 肺機能の低下
気道の炎症が続き、肺機能が低下します。さらに進行すると、気道が硬く狭くなり、治療をしても元に戻らない状態となります - 重い発作のリスク
「たまにゼーゼーするだけだから」と放置していても、突然命に関わるような大きな発作が起きる危険があります。軽症でも油断はできません - 子どもの肺の成長への影響
肺が十分に発達しない可能性があります - 日常生活への影響
夜間の咳による睡眠不足や、疲れやすさから、学校や仕事の欠席・欠勤につながることがあります - 高齢者では重症化しやすい
高齢者は息苦しさを自覚しにくいため、気づかないうちに重症化し、入院や死亡のリスクが大幅に高まってしまいます
まとめ
喘息は、一生同じではなく変化する病気です。 子どもの喘息がこの先どうなるのか、心配されるご両親の方も多いと思います。 実際には、成長とともに改善することもあれば、体質によって続くこともあります。 また、大人になってから新しく発症することもあり、年齢によって症状の出方も変わります。
こんな症状があればご相談ください
- せきが長引く
- 夜中や明け方に息苦しい
- 風邪のあとにせきが続く
- 季節の変わり目に悪化する
- 昔、喘息といわれた
- ゼーゼー・ヒューヒューする
喘息は、適切な治療でコントロールできる病気です。 気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
