山岸内科

083-972-2788
【月・火・水・金】 9:00~12:30/14:00~18:00
【木・土】 9:00~12:30

文字サイズ

感染症のご案内

インフルエンザについて

症状・治療・ご家庭でのケアと予防のポイントをまとめました。

今年は異例の早さでインフルエンザの流行が始まっています

山口県では、昨年2025年は10月中旬にインフルエンザの流行シーズン入りとなりましたが、今年2026年は9月に流行入りが発表され、昨年より6週間早く、2010年以降で最も早い流行入りとなっています。9月4日には山口市内の小学校で今シーズン初めての学級閉鎖も報告されており、すでに学校など集団生活の場で感染が広がり始めています。

インフルエンザは、学校・幼稚園・保育園などで広がった後、家庭内に持ち込まれ、高齢者や基礎疾患のあるご家族へ感染が広がることがあります。こうした方では肺炎などを合併し重症化することもあるため、今年は「冬になってから」ではなく、今の時期から家族全体で感染予防を始めることが大切です。

「急な熱が出て心配」「インフルエンザかもしれない」
「今年のワクチン接種はどうしよう?」

と迷われている方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。

インフルエンザの主な症状と「かぜ」との違い

インフルエンザは、感染してから1~4日程度の潜伏期間を経て発症します。一般的なかぜが、鼻水やのどの痛みなどから徐々に始まることが多いのに対し、インフルエンザは、「朝までは元気だったのに、午後から急に熱が出た」というように、突然症状が現れやすいのが特徴です。

主な症状は、発熱・寒気、頭痛、筋肉痛・関節痛、強いだるさ、咳、のどの痛みなどです。お子さんでは、嘔吐や下痢を伴うこともあります。

インフルエンザと一般的なかぜの違い

 インフルエンザ一般的なかぜ
発症 突然始まることが多い 徐々に始まることが多い
発熱 38℃以上の高熱が多い 微熱、または発熱なし
全身症状 だるさ、頭痛、筋肉痛・関節痛が強い 比較的軽い
鼻・のど・咳 咳やのどの痛みもみられる 鼻水、鼻づまり、のどの痛みが中心
合併症 肺炎、脳症など重症化することがある 重症化は比較的少ない
治療薬 抗ウイルス薬(発症後48時間以内が有効) 対症療法(安静、熱冷ましなど)

「高熱がないからインフルエンザではない」とは限りません。
特に高齢の方や免疫機能が低下している方では、発熱が目立たず、食欲がない、いつもより元気がない、ぼんやりしているといった症状だけの場合もあります。症状だけでインフルエンザとかぜを確実に区別することはできません。体調が悪い場合や、周囲でインフルエンザが流行している場合は、早めにご相談ください。

インフルエンザの主な合併症

インフルエンザをきっかけに、肺炎などの重い合併症を起こすことがあります。特に、高齢者、乳幼児(特に2歳未満)、妊婦、基礎疾患のある方は注意が必要です。

そのほか、お子さんではインフルエンザ脳症(意識障害・けいれん)や中耳炎、年齢を問わず心筋炎、筋炎、喘息・COPD・心不全など持病の悪化を起こすことがあります。

検査と診断

インフルエンザが疑われる場合には、鼻から検体を採取し、10~15分程度で結果がわかる迅速抗原検査を行います。ただし、発症から12時間以内はウイルス量が少なく、感染していても陰性になることがあります。

典型的なインフルエンザの症状があるにもかかわらず検査が陰性だった場合は、翌日の再検査をおすすめすることがあります。

治療

インフルエンザは、発症後48時間以内に抗ウイルス薬を開始することで症状の改善が早まります。症状に気づいたら、早めにご相談ください。

ご家庭でのケアと二次感染予防

お家で療養する際は、ご本人の回復を促すケアと、ご家族にうつさないための対策を心がけましょう。

本人の療養ケア

水分をこまめにとる

発熱時は脱水になりやすいため、水、お茶、スープ、経口補水液など、飲みやすいもので十分に水分をとりましょう。尿が極端に少ない、色が濃い、口が強く渇く場合は脱水のサインです。

薬は指示通りに使用する

抗インフルエンザ薬や解熱剤などは、自己判断で増減・中止せず、指示通りに使用してください。

十分な休養と睡眠をとる

無理に活動せず、しっかり休みましょう。室内の乾燥を避けると、咳やのどの不快感が楽になることもあります。

ご家族にうつさないための5つのポイント

5つのポイント
  • できるだけ近距離での接触を減らす
  • マスクと咳エチケット
  • こまめな手洗い・手指消毒
  • こまめに換気する
  • よく触れる場所を清潔にする
特にご注意ください

高齢者や基礎疾患のあるご家族との接触には十分注意しましょう。同じ部屋で過ごす時間を減らすだけでも効果があります。

お子さん・未成年者は「異常行動」にも注意してください

インフルエンザでは、急に走り出す、外へ飛び出そうとするなどの異常行動が起こることがあります。これは、抗インフルエンザ薬を使用していない場合にも報告されています。少なくとも発熱から2日間は一人にせず、窓や玄関を施錠するなど、転落・飛び出し事故を防ぐ対策をしてください。

インフルエンザ予防接種(ワクチン)のご案内

インフルエンザワクチンは、発症する可能性を下げ、感染した場合の重症化を防ぐための重要な予防策です。接種しても感染を完全に防ぐことはできませんが、特に高齢者や基礎疾患のある方では、重症化予防のために接種が大切です。

ワクチン接種のポイント

効果が出るまで約2週間

今年の山口県では例年より早く流行が始まっています。当院では、接種が始まりましたら早めに、できれば9月~10月中の接種をおすすめしています。

家族単位での接種が大切

インフルエンザは、学校や職場などから家庭内に持ち込まれることがあります。高齢者や基礎疾患のある方だけでなく、同居するご家族も一緒に予防接種を受けることが大切です。

特に接種をおすすめしたい方

高齢者/基礎疾患のある方/妊婦/免疫の弱い方/医療従事者/乳幼児と同居の家族

インフルエンザワクチンは予約不要で接種できます。
接種をご希望の方は、インフルエンザ予防接種期間中に直接ご来院ください。

よくある質問

Q. 熱が出ました。受診に予約は必要ですか?

予約は不要です。来院後に症状を確認し、インフルエンザが疑われる場合は抗原検査を行います。

感染対策や小さいお子さん連れで待ち時間が心配な方は、受付でお伝えください。呼び出しブザーをお渡しし、車内で待機できます。

Q. インフルエンザは何日くらいでよくなりますか?

高熱は2〜3日で下がることが多く、全体の回復は1週間程度です。咳やだるさは1〜2週間続くこともあります。

Q. インフルエンザになった場合、職場や学校はいつまで休む必要がありますか?

大人と子どもで基準が変わります。

【大人(職場)】
職場の出勤基準は法律で一律には決まっておらず、職場の判断に従う必要があります。一般的には、解熱後24時間以上経過し、全身状態が安定してから出勤を検討しますが、インフルエンザは解熱後もしばらくウイルスを排出するため、復帰直後はマスク着用を心がけてください。高熱や強い症状が残る状態で無理に出勤すると、職場全体に感染が広がるため注意が必要です。

【子ども(保育園・幼稚園・学校)】
学校保健安全法により、「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)経過するまで」出席停止と定められています。

Q. どのような症状が出たら、すぐに病院に行くべきですか?(救急受診のサイン)

インフルエンザは肺炎などの重い合併症を引き起こし、急激に悪化することがあります。次のような症状がある場合は、自宅で様子を見続けず、早めに医療機関へご相談ください。

  • 息苦しい、呼吸が速い、胸が強く痛む
  • ぐったりして起き上がれない
  • 水分がとれない、嘔吐が続く、尿がほとんど出ない
  • 意識がぼんやりする、会話がかみ合わない
  • けいれんがある

強い呼吸困難、呼びかけに反応しない、けいれんが続く、唇や顔色が青い場合は、診療時間を待たず119番へ連絡してください。

Q. いったん良くなったのに、また熱が出ました。大丈夫ですか?

いったん熱が下がった後に再び高熱が出る、咳や息苦しさが悪化する場合は、肺炎などの合併症の可能性があります。再受診してください。

Q. 症状が軽くても、早めに受診した方がよい人はいますか?

はい。次の方は重症化しやすいため、症状が軽くても早めにご相談ください。

  • 65歳以上の方
  • 妊娠中・出産後間もない方
  • 小さなお子さん(特に2歳未満)
  • 基礎疾患のある方
  • 免疫機能が低下している方
Q. 子どもがインフルエンザになりました。何に気をつけて見てあげればいいですか?

お子さんがインフルエンザにかかったときは、次のポイントをやさしく見守ってあげてください。

  • 水分をしっかり:脱水になりやすいので、水分を少しずつ何度も飲ませてあげてください
  • ゆっくり休ませる:食べられなくても心配いりません。まずはしっかり眠って体力を回復させることが大切です
  • 熱がつらいときはお薬を:必要なときはアセトアミノフェンを使えます

こんな症状があれば受診を:
ぐったりして元気がない/呼吸が苦しそう/嘔吐が続く/けいれんがある/水分がとれない/高い熱が3日以上つづく

登校・登園の目安:
発症から5日以上、かつ解熱後2日(幼児は3日)たつまではお休みが必要です。

Q. 妊婦ですが、インフルエンザになりました。薬は飲めますか?

はい。妊娠中でも安全に使える治療薬があります。

妊婦さんはインフルエンザが重症化しやすいため、早めに抗ウイルス薬で治療することが推奨されています。治療薬のなかでもオセルタミビル(タミフル)は妊娠中でも安全に使用でき、発熱のつらい症状には、アセトアミノフェン(カロナール)も妊娠中に使用できます。

また、妊娠中のインフルエンザは肺炎や早産などのリスクが高くなるため、発症を防ぐためのワクチン接種も強く推奨されています。妊娠中のワクチンは安全で、どの妊娠週数でも接種ができます。さらに、生後6か月未満でワクチンを打てない赤ちゃんを守る効果もあります。症状がある場合は、自己判断せず、早めに医療機関へ相談してください。

Q. どんな人がインフルエンザワクチンを受けた方が良いですか?

生後6か月以上の全ての方に毎年の接種が推奨されています。特に以下の方は重症化を防ぐため積極的に推奨されます。

  • 高齢者
  • 基礎疾患がある方
  • 妊婦
  • 免疫の弱い方
  • 医療従事者
  • 乳幼児と同居の家族
Q. 家族がインフルエンザになりました。予防のために薬を飲むことはできますか?

条件によっては、抗インフルエンザ薬を予防目的で処方することがあります。主に、同居するご家族がインフルエンザにかかり、接触から48時間以内で、まだ症状が出ていない場合に検討します。

対象となるのは、高齢者(65歳以上)、妊婦、糖尿病や心臓・肺の病気がある方、免疫機能が著しく低下している方など、重症化リスクが高い方です。

予防内服はワクチンの代わりではなく、すべての方に行うものではありません。また、予防目的の処方は原則として自費診療(全額自己負担)となります。

ご自身やご家族を守るために、早めの予防を心がけましょう。
気になる症状があるときは、お気軽に当院までご相談ください。

インフルエンザと風邪・COVID19との違い インフルエンザと肺炎球菌ワクチン

アクセスマップ

詳しくこちら

診療時間

月 火 水 木 金 土 日
○ ○ ○ △ ○ △ ー

午前診療受付 9:00〜12:30
午後診療受付 14:00〜18:00
△ 午前受付のみ
ー お休み