妊婦さんへのRSウイルスワクチン接種をはじめました
当院は内科クリニックですが、近年は小児の患者さんや、お子様連れの妊婦さんの来院も増えています。 RSウイルス感染症から赤ちゃんを守り、RSワクチン接種を希望される妊婦さんが接種できる機会が少しでも広がるように、当院でも接種を行うことにしました。
RSウイルスとは?
HRSウイルスは非常に身近なウイルスで、2歳までにほぼすべての子どもが感染します。多くは風邪のような症状で済みますが、生後6か月未満の赤ちゃんでは重症化しやすく、入院が必要になることがあります。
主な症状
- 呼吸困難
- ゼーゼー(喘鳴)
- 無呼吸
- ミルクが飲めない
現在、特効薬はなく、治療は対症療法が中心です。そのため、予防が重要な感染症です
なぜお母さんが接種するのですか?
生まれたばかりの赤ちゃんは、自分で十分な免疫を作ることができません。 妊娠中にお母さんがワクチンを接種すると、体内で作られた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行し、生まれた直後から赤ちゃんを守ることができます。
接種の対象と時期
- 対象: 妊娠28週0日から36週6日までの方(妊娠ごとに1回対象)
※抗体がお母さんの体で十分に作られ、赤ちゃんに移行しきるまでには時間がかかるため、出産予定日の14日前までに接種を完了させる必要があります。 - 回数: 1回の筋肉注射
- 費用:無料
- 使用ワクチン:ファイザー社のアブリスボ
- 持参するもの:母子手帳
ワクチンの効果:入院リスクが半分に
- 赤ちゃんの入院リスクを半分に減らす
- 重症感染の予防効果が約8割(生後90日以内)
このワクチンにより、本来であれば入院や呼吸管理が必要となるような重症例を防ぎ、赤ちゃんが自宅で穏やかに過ごせる可能性が高まります。
主な副反応
接種部位の痛み、頭痛、筋肉痛など その他においても、重大な懸念はないとされています。
知っておいてほしいこと
現在、赤ちゃんをRSウイルスから守る方法は2つあります。
- 妊婦さんがワクチンを接種 (2026年4月より定期接種化)
- 出生後に赤ちゃんへ抗体注射
ただし、②赤ちゃんへの抗体注射は、早産児や持病のあるハイリスクな赤ちゃんが主な対象です。その結果、RSウイルスで入院する赤ちゃんの9割は持病のない健康な赤ちゃんです。 妊娠中にワクチンを接種することで、赤ちゃんを出生直後から守ることが期待されます。「健康に生まれる予定だから大丈夫」と思われる方にも、予防の選択肢として検討していただきたいワクチンです。
RSウイルスワクチンをおすすめする方
- 上のお子さんが保育園や幼稚園に通っており、家庭内にウイルスが入りやすい
- RSウイルス流行時期(近年は春から夏)に生後6か月以内を迎える
- 感染予防を重視したい方
ご予約について
ご希望の方は、お電話でお問い合わせください。
※出産予定日と接種希望日時点での妊娠週数を確認しますので、母子手帳をご準備ください
ワクチン確保の都合上、ご予約後のキャンセルはお受けできませんのでご了承ください
ご不明な点があるかたは、産婦人科主治医にご相談ください
