知っていますか？肺炎球菌ワクチン
肺炎は日本人の死因の第5位で、65歳以上の肺炎患者の3割が肺炎球菌に起因します。また、肺炎球菌は肺炎だけでなく、慢性気道感染症、中耳炎、副鼻腔炎、敗血症、髄膜炎の原因になります。肺炎球菌による肺炎は重症化しやすいとされる一方で、日本は世界と比べて肺炎球菌ワクチンの接種率が低いことが問題となっています。
肺炎球菌には約90種類の型があります。その中で、成人が感染しやすい23種類に対するワクチンが「ニューモバックス」、小児が感染しやすい20種類に対するワクチンが「プレベナー20」です。それぞれの詳細は下記をご参照ください。
肺炎球菌ワクチンは予約が必要です。
ご希望の方は、直接に受付にお声掛けもしくはお電話ください。
ニューモバックス（23価肺炎球菌ワクチン）
1回の接種で5年ほど免疫が続き、肺炎球菌による肺炎が予防できます。もし感染した場合でも軽症で済み、重症化を抑える効果があります。対象年齢である65歳から5年ごとに接種することが推奨されています。 山口市在住の65歳の方（誕生日の前日から66歳になる日の前日まで）で、初めてニューモバックスを接種する方に限り山口市の助成対象となり、2,850円で接種できます。 対象となる年度以外の接種、2回目以降の接種は全額自費になります。
プレベナー20（20価肺炎球菌結合型ワクチン）
プレベナー20は小児の接種には公費の助成がありますが、対象年齢以外の接種は全額自己負担となります。しかし、1回の接種だけで強い免疫がつくので、65歳以上の方や、呼吸器や心臓などの持病や障害があり肺炎のリスクが高い方は、ぜひ接種を検討してください。
ニューモバックスとプレベナー20、この2種類の肺炎球菌ワクチンを併用して接種することで、肺炎球菌による肺炎の予防効果はより高まると考えられています。
基礎疾患をお持ちの65歳以上の方は、肺炎球菌ワクチンの接種をご検討ください。
